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低栄養予防②


先月、食欲不振による低栄養の予防方法についてお話しました。
今回は、噛む力・飲み込む力の低下による低栄養の予防方法についてお話します。

よく「誤嚥性肺炎」と耳にする事が多いと思います。
実際に近年の高齢者の死亡原因の第三位は誤嚥性肺炎言われています。
誤嚥とは、食べた食物が食道ではなく気管に入ってしまう事を指します。
食べ物と共に細菌が肺に入り込んでしまい、炎症を引き起こす事が誤嚥性肺炎です。
【誤嚥性肺炎の予防ポイント】
①食べ物・飲み物の誤嚥を防ぐ
②口腔内を清潔に保つ
③胃からの逆流を防ぐために食後2~3時間は横にならず、起き上がった姿勢で食休みをする
④肺炎にかかりにくい体力をつける

次に、飲み込みにくい食材と嚥下しやすくする調理方法のポイントをご紹介します。
・パサつきやすい食べ物・・・例)パン、カステラ、芋類など
・ばらけやすい食べ物 ・・・例)ご飯、そぼろ、かまぼこなど
・むせやすい飲み物  ・・・例)水、お茶、ジュース
・はりつきやすい食べ物・・・例)海苔、わかめ、青菜など
・粘りの多い食べ物  ・・・例)餅
・噛み切りにくい食べ物・・・例)いか、タコなど

【飲み込みやすくする調理方法】
①パサつく食物には適度な水分を含ませる。
②ばらけやすい食物はゼラチンなどで固めて喉越しを良くする。
③あんかけをかけて、口の中でばらける事を防ぐ。
④サラサラした飲み物にはトロミを付ける。

調理の一工夫で、おいしく安全に食事をすることが出来ます。
トロミの強度や食形態は個人によって異なります。
トロミを付け過ぎると喉に詰まる恐れがありますので、お近くの専門の医師、言語聴覚士、管理栄養士等にご相談の上、適切にご使用下さい。

参考資料:「改訂版 図解かみにくい、飲み込みにくい人の食事」藤谷順子・江頭文江監修
(主婦と生活社)

 

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