高齢者が簡単な計算問題に取り組んでいるときに、高齢者の前頭前野は活性化し、頭頂葉はやや活性化します。

また、高齢者がそろばん（６級程度：3桁のたし算）の問題に取り組んでいるときは、前頭前野は最高に活性化し、頭頂葉もとても活性化すると言われます１）。このデータは、光トポグラフィー２）という大脳の表面付近の血流量の変化を計測する装置を使用して、そろばんや計算問題に取り組んでいる最中の前頭前野と頭頂葉の血流の変化を測定した結果とされています。

当苑の認知リハビリテーションでも、手工芸や指先を使った作業は沢山あります。

そろばんは、高齢者の方には古くからなじみのある道具であり、感触が懐かしいと話される方もいらっしゃいます。

脳の活性化を図ることができるため、認知症の予防に繋がります。コスモス苑でも取り入れたばかりでありますが、興味のある方は当苑の御見学お待ちしております。

１）「高齢者のアクティビティグッズ」川島隆太監修、学習研究社　2004年

２）光トポグラフィー：脳の血流変化を図る装置（認知症やうつ病の診断にも使います）