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注意の切り替え

 

認知症になると、お手本通りに文字や図形を書くことが苦手になります。視覚的な注意を一部に向ける傾向となり、全体に注意を柔軟に向けることが難しくなります。

写真1、左側のお手本を見ながらブロックを並べているところ。

写真1、では、お手本を見ながらブロックを並べているところです。左のお手本に注意を向けた後に、右のブロックに注意を向けるには、注意を向ける方向を変える必要があります。

 

 

 

 

 

 

写真2、2色目のブロックを並べているところ。

 

写真3、3色目のブロックを並べているところ

 

写真2、では、1色目(黄色)とは異なる2色目(青色)のブロックを並べているため、

注意の切り替え(ブロックの色を変更すること)ができたところです。

写真3、では、3色目(緑色)に変更する必要がありますが、当初、2色目と同じ色(青色)のブロックを並べていました。療法士が誤りを伝えて、緑色のブロックを入れ直しました。これは3色目の緑色のブロックに注意の切り替えができなかったことを示しています。

さらに、お手本と手元のブロックとの照合(マッチング)ができなくなっていました。

目標(お手本)の情報(緑色)の保持が低下し、お手本(左)と手元に並べたブロック(右)の色と位置の照合が低下している状況でした。

このような状況では、情報の保持の低下により、何度もお手本を見ないと完成しなくなります。

しかし、注意の切り替えが低下すると、お手本を見ることを忘れてしまいます。

そのため、写真3、では赤色のブロックの位置に緑色のブロックを置いています。

 

このような注意の切り替え低下は認知症になる前から低下が始まっています。

さらに、注意の切り替え低下は転倒と関連があることが報告されています。

認知症になる前から、注意の切り替えを低下させない生活上の工夫が必要かもしれません。

 

 

 

 

 

 

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