お知らせ・活動内容

転倒に向けたリハビリテーション②

今回は転倒のリスク要因及び当苑で実施している評価スケールについてお話しします。

Berg Balance Scale(以下BBS)という評価についてこちらの評価は主に下半身のバランス機能を評価する為に用いられます。56点満点で45点以下であれば転倒リスクは高いとされています。

0-20点:バランス障害あり

21-40点:許容範囲のバランス能力

41-56点:良好なバランス能力

これらのカットオフ値も参考にしながらリハビリテーションの計画立案をしていきます。

41点以上であれば、良好なバランス能力とはなりますが、もちろん利用者様により筋肉量や転倒歴、疾患や杖などを使用しているか等、状態は異なります。またBBS 単独では転倒予測する能力 は不十分で精度に大きなばらつきがあるため,他の転倒 リスク評価と組み合わせて使用するのが望ましい(2)との文献もあり、上記で述べた他の評価スケールと併せて評価を実施しています。BBSの点数のみに焦点を当てず、他の評価スケールの結果もみることで、どのような要因が転倒に繋がりやすいのか、そしてリハビリを行う上でそれらをどのようにして改善していくのか参考にしています。

 

 

定期的な再評価は毎日のリハビリの成果がどのくらい出ているのか、リハビリ開始時点とどう違うのか可視化できることに繋がります。また、これらを利用者様と共有することで自信やリハビリに対するモチベーションアップに繋がります。毎日リハビリに熱心に取り組まれている利用者様が前向きになれるような声掛けを意識して実施しています。

1)安延 由紀子転倒予防を目的としたバランス評価の文献的考察 大阪大学大学院医学系研究科老年・総合内科学 日本転倒予防学会誌 Vol.7 No.3:13-18 202

2)Neuls PD, et al. Usefulness of the Berg Balance Scale to predict falls in the elderly. J Geriatr Phys Ther. 34(1):3-10, 2011

 

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