お知らせ・活動内容

【リハビリ病院退院後のリハビリテーション】

リハビリ病院を退院したものの、

『もっとリハビリ期間があれば目標が達成できたのに・・・』

『もう少しリハビリを頑張れるんじゃないか』

と悩まれる方は多いのではないでしょうか。

 

 

要介護認定されている方であれば、通所リハビリ(デイケア)にて

3か月間の集中的なリハビリ【短期集中リハビリテーション】を受けることができます。

その期間だけでも通所リハビリを利用してみるのもオススメです。

 

 

 

そこで現在通所されている利用様のリハビリの経過をご紹介します。

本利用者様は、【リハビリ病院退院後】すぐに本デイケアを利用されるようになりました。

脳出血による右麻痺があり上肢、下肢に失調が見られ、歩行に不安定さがあります。

安定性を向上するには足部の内反が見られており、装具を使用することで、動作を抑制しながらの歩様改善を図る必要がありました。

右上肢の失調はあらゆるADL(日常生活動作)の場面で影響を及ぼしていました。

 

はじめにADL(日常生活動作)の現状を確認しました。

自宅内では全般的には自立されていましたが、

「1人で外出ができること」「実家に帰ること」をニーズとして挙げられました。

ご家族様は歩行の不安定さから、外出に関して事故が起きないかと不安に思われていました。

 

退院後に行える、【週2回、40分/回の短期集中リハビリテーション】を開始しました。

今回は訓練に応じた成果・経過について紹介します。

 

 

1.歩行訓練

姿勢矯正鏡を見ながら歩容を確認し、問題点を共有します。

 

問題の動作を療法士が抑制しながら反復の動作訓練を行っています。

 

問題の動作を抑制した状態でメトロノームに合わせて、回転数(ケイデンス)を決めて運動します。

 

訓練の結果、毎月全利用者様が身体機能測定で計測している歩行能力の指数【Timed Up & Go Test】は結果的に27秒から15秒】に改善しました。

また段差・スロープの昇降や屋外歩行の安定性が向上し、動作時の不安が軽減しています。

現在はTimed Up & Go Test 13‘5秒】を目標に歩行速度向上を目指しています。

『全利用者様が毎月測定している 身体機能測定個人シート例』

 

 

2.筋力訓練・促通訓練

– 右上肢、右下肢の筋力低下を改善するためのウエイトトレーニングや、失調の軽減を目指した机上訓練を実施。

積み木が倒れないように、高く積んでいきます。

 

簡単そうに見えますが・・・

失調を抑えつつ、

『上肢挙上』『肘関節+手関節の屈曲伸展』+『積み木のつまみ』

を複合的に行うため、本利用者様にとっては難しい動作でした。

目標の高さを徐々に変えることで、難易度を変更することができます。

 

 

高さのある場所で右下肢の失調をコントロールしながら 左上肢との協調性を要する上肢訓練

 

座位姿勢でうまく行える動作も、立位で行うと難しいことがあります。

 

普段のリハビリプログラムに加えて・・・

 

上記の手指の巧緻性、上肢協調性を意識した『自主訓練』も実施していただきました。

 

 筋力訓練・促通訓練により、以前よりも分離した四肢の運動が以前よりも円滑になり、歩行の様子にも変化が見られました。

しかしながら、巧緻動作に関しては課題が残ったため、自主訓練内容を変更し、改善を目指していきます。

 

本利用者様のように

リハビリ病院退院後リハビリを継続することで能力の向上が見られることがあります。

リハビリ病院退院後はその後の在宅生活を変えられる一つのターニングポイントだと思います。

 

 

次回は、当初ニーズとして聞かれた

「1人で外出ができること」「実家に帰ること」

に対して実施している

『生活行為向上リハビリテーション』

の様子を紹介させていただきます。

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