高齢者のリハビリテーションでは、ご自身がされていた仕事や趣味などをリハビリテーションプログラムに使用することがあります。下記の画像は長年にわたって太極拳を行っていた方に（太極拳を）教えていただいているところです。

新しい動作が苦手な方でも、昔よくされていた動作を身体が覚えていて、複雑な動作も上手に行えることがよくあります。また、意欲低下で活動量の少ない方が昔得意だったことには積極的に取り組まれることもよくあります。

姿勢が前傾すると歩くときに足が前に出にくくなり、転倒の危険が出ますが、こちらの方にとって太極拳を続けることがいかに大事なことかおわかりいただけたと思います。

このように高齢者のリハビリテーションでは、昔の経験をリハビリテーションに活かすことで、意欲向上や身体機能維持につなげることも是非知っていただきたいです。

さらに、腕を前に伸ばし、腕を引き付ける動作は背部や腹部、腰部の筋肉を鍛えられます。こちらの方は、太極拳の動作中は背すじがピンと伸びます。