高齢者ケアの分野で知られる室伏君士先生は、

「高齢者の“今”を大切にすること」

「“何ができるか”より、“どう感じているか”に寄り添うこと」の大切さを伝えておられます。

介護老人保健施設　コスモス苑　は、退院後や在宅支援の「中継地点」と思われがちですが、

ここで過ごす“今日”も、まぎれもない人生の1日です。

歩行訓練の帰り道、紫陽花をみつけて立ち止まるAさん。

その表情には、「また一歩進めた嬉しさ」と、「季節の移ろいを感じる豊かさ」が宿っています。

私たち看護師は、血圧や体温だけでなく、表情・しぐさ・言葉にならない心の動きにも目を向けています。

それが、介護老人保健施設　コスモス苑　で働く意味であり、看護の喜びでもあります。

紫陽花は、咲くたびに違う色を見せます。

同じ人でも、毎日少しずつ違う　“今”　を生きています。

その　“今”　を見逃さず、よりそい、ともに味わう――

そんなケアを、これからも大切にしていきたいと思います。