【特集・排泄支援】♯8 介護士の見立てが生んだ「自分でトイレに行ける力」
オムツから24時間布パンツの生活へ
戸田市で老健施設をお探しの方へ
「できる限りオムツに頼らずトイレで排泄できる環境はあるのか」
「排泄機能は入所後に改善するのか」
このような願いを持った方々へ、コスモス苑排泄支援をご紹介いたします。
コスモス苑では介護士の観察・見立て・助言を軸に、“自分でトイレに行ける力を取り戻す排泄支援”を日々実践しています。
今回は、実際に排泄機能が向上し排泄自立へ至った利用者様の経過を、現場の記録をもとにご紹介します。
入所時の状況
今回ご紹介する利用者様は、うつ病・腰椎圧迫骨折の既往がある方になります。
入所当初は、表情は乏しく不安感が強く、自分の思いを言葉にすることが苦手という状態の方でした。
身体機能面では車椅子移動、排泄は日中リハパン・夜間オムツ対応が必要な状況でした。
変化の兆し ― 声かけと関わり
入所後、日々の声かけと関わりを続ける中で、少しずつ笑顔が見られるようになり、会話にも反応が返るようになっていきました。
リハビリにも前向きに取り組まれ、車椅子 →U字歩行器→ 歩行器 →杖→ フリ―歩行へ と段階的に移行。ご本人の意欲も高まり積極的に自主トレされるようになりました。
介護士の見立て ― 動作の質への着目
次の課題はトイレ動作の安全性と自立度の向上 でした。介護士が観察したのは、トイレまでの歩行は安定したものの、トイレからベッドへ戻ってきたとき、 無駄な動きが多く転倒リスクが高い 状態にあるということでした。
ここで介護士が行ったのは、“どう動いているか” を細かく見立てること。そして体の向きや重心の移動など、安全な方法を具体的に助言し、より効率的で安全な動作へ修正していきました。
担当療法士からのレクチャーも受け、うまくできるようになっていきました。
チームで同じ目標を持って関わることで、動作は日ごとに安定していきました。
排泄機能の向上は「意欲」の回復でもある
現在、排泄面では失禁は消失。トイレ動作はほぼ自立。夜間も自分でトイレへ行ける状態にまで改善し、今では24時間布パンツで生活されています。
「頑張ってくださいね」と声をかけると「ゆっくりだけどやってみます!」と返答。目はとても生き生きとされていきました。
自尊心と意欲の回復にもつながっていることが伺えます。
これからの目標
2~3か月後の退所を視野に、在宅生活に必要な基本動作を身体に定着させていくことを目標としています。
日中も自発的にエレベーター前で屈伸、片足でのバランス練習などを行う姿が見られ、「自分で良くなりたい」という意思が明確に感じられるようになりました。
支援の本質
今回のケースで改めて感じるのは、排泄支援とは「排泄だけを見る支援ではない」ということです。
これらが連動してこそ、本当の自立が生まれます。
そしてその中心にあるのが、介護士の細やかな観察と見立て、的確な助言です。
このような利用者様が増えてほしい
これが多くの介護士がもつ願いです。
当苑の排泄支援は、
「できないから介助する」ではなく、
「できる力を見つけ、引き出す」支援です。
今後も一人ひとりの身体と心の変化を丁寧に読みとり、“自分でできる喜び”を取り戻す支援を続けてまいります。