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【特集・排泄支援】 ♯9”尿意は残っている”を見逃さないー認知症の方への具体的アプローチ

戸田市の介護老人保健施設コスモス苑では、認知症のある方の排泄機能維持・向上に取り組んでいます。今回は実際の支援事例をご紹介します。

 事例紹介

混合型認知症のある80代男性。MMSE=9点。

認知度が高く指示が入りにくい

自室以外の場所が分かりづらい

「トイレ」という言葉の理解が難しい

お茶とおしぼりを提供するとコップにおしぼりを入れてしまったりお茶をテーブルにまいてしまう、など物の使い方に混乱がある

一見すると、「排泄も全面介助が必要では?」と思われがちな状態でした。

■ しかし、介護士が注目したのは“尿意”

観察を続ける中で、あることに気づきました。

✔ そわそわする

✔ 股間付近を触る

✔ 「おしっこですか?」と聞くと反応する

✔ 排尿後は自ら手を洗う

つまり、尿意という感覚そのものは残っていたのです。

 

「トイレ」という言葉は理解できなくても、身体の感覚はまだ生きている。

ここが、支援の分岐点でした。

 

オムツではなく“挑戦”を選択

入所当初はリハビリパンツを使用していました。しかし、

自尿あり

失禁ほとんどなし

夜間2〜3回起きるが歩行可能

これらの状況から、布パンツへの移行に挑戦しました。

 

 排泄支援で実践したこと

◯ 尿意サインの観察記録

◯ 定時トイレ誘導

◯ 「トイレ」という言葉ではなく

 「おしっこですか?」と具体的に声かけ

◯ 排尿記録による時間帯分析

◯ 水分摂取の調整

そして何より、「この尿意を低下させない」という視点を全職種で共有しました。

 認知症による排泄障害の特徴

認知症の排泄障害は、

失禁

頻尿

トイレ動作の混乱

が代表的です。

原因は膀胱の問題だけでなく、脳機能低下や記憶障害による“行動の崩れ”などが考えられます。

 

残っている力に光を当てること。それが、私たちの排泄支援です。

 

 ご家族の皆さまへ

「もうオムツしかない」と思ったとき、

 

尿意は残っていませんか?

歩く力は残っていませんか?

支援次第で守れる機能があります。

コスモス苑へお気軽にご相談ください。

 

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