高齢者の方は脱水状態に陥りやすい傾向にあります。
日々の予防、早期発見と適切な水分補給が大切です。

「脱水」とは、体内へ入る水と出る水のバランスが崩れることで引き起こされます。
【出る水が多い】
・熱、嘔吐、下痢などで水分が多く失われる
・腎機能の低下でトイレの行く回数が増える
・服薬の影響

【入る水が少ない】
・食事摂取量は減る
・喉の渇きを感じにくい
・加齢による体内の貯水量や代謝水の減少

 
【注意するポイント】
①皮膚・口腔の乾燥、微熱があるとき
→水分摂取が少なく、体内の水分量が不足している可能性があります。
②汗を沢山かく、嘔吐・下痢が続くとき
→体内から、電解質が失われます。水分と塩分が補える傾向補水液がおすすめです。
③冬の脱水
→冬の寒い時期でも1リットルの水分が体内より蒸発しています。気温が高くなくても、こまめな水分補給が大切です。

【予防ポイント】
1日に摂る水分は食事から1リットル、飲み物から1リットルが必要です。
一度に大量の水分を摂ると心臓、腎臓に大きな負担をかけてしまうため少量を回数分けて摂取することをお勧めします。

病態により、水分や電解質の制限が必要な場合があります。
かかりつけの医師、管理栄養士にご相談のうえ個々に適した水分補給を行ってください。

参考文献：カラー図解高齢者の栄養管理ガイドブック　下田　妙子編（文光社）