大腿部の後ろ側の筋肉のリハビリのご紹介
片麻痺や大腿部の骨折後の方は座っている時間が長くなると
大腿部の後ろ側の筋肉を使う機会が減り、
大腿部の後ろ側の筋肉が弱くなります。
大腿部の前側の筋肉は立ち上がることで強化できますが、
後ろ側の筋肉はゆっくり膝を曲げないと弱くなり、
座る時に速く尻もちをつくように座ってしまいます。
また、大腿部の後ろ側の筋肉は短縮しやすく、短縮すると骨盤は後傾し、
座っている時や歩いている時の体の重心は後方に偏る傾向も生じて、
後ろに倒れそうになることがあります。
そのため、歩行器で歩いている方は後ろに倒れないよう上半身の前傾を強めてしまいます。
大腿部の後ろ側の筋肉は日常生活内で伸ばさないと短くなりやすいため、
写真1のように膝を伸ばした上で、大腿部後ろ側の筋肉を伸ばす必要があります。
写真2のように背もたれにもたれかかったり、
写真3のように前傾姿勢で歩くと大腿部後ろ側の筋肉は短くなり骨盤は後傾(赤線部分)します。
骨盤後傾が強くなると膝が伸びきらないことにつながります。
また、骨盤を前傾させる筋肉と歩く時に脚を持ち上げる筋肉は共通するため、
骨盤後傾のままでは歩く時に脚を上げることが難しくなります。
日頃から大腿部後ろ側の筋肉を伸ばし、背もたれに寄りかからないで座り(写真4)
骨盤を前傾する機会を作る必要があります。
交通アクセス情報
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