「低栄養」という言葉を耳にされたことはありますか？
食事摂取量が低下する事で、健康な体を保つエネルギーやたんぱく質が不足する状態が低栄養です。
高齢者の方は以下のような様々な要因により、食べることが困難になります。
大きく分けて3つの原因に分けられます

①加齢に伴う食欲不振･･･運動量の低下でお腹が空かない、食事に時間がかかり疲れる、食が細くなる
②噛む力、飲み込む力の低下
③認知機能の低下により食べ方が分からない、偏食が見られる
低栄養になってしまった場合、「どうして食べられないのか？」理由を明らかにして、一人一人に合わせた栄養摂取方法を選択する事が大切です。
低栄養になると、免疫力の低下で病気にかかりやすくなったり、骨が弱まり骨折しやすくなったりします。

今回は①加齢に伴う食欲不振に対する効率的な栄養摂取のポイントを3つご紹介します。

1.主食・主菜・副食をバランス良く摂取する。
食べやすい主食だけでなく、栄養を沢山摂れるおかずも一緒に摂取しましょう。
食が細い方は、主菜(たんぱく質)から摂取する事がポイントです。
たんぱく質は肉、魚、豆、乳製品などです。
良質なたんぱく質は「動物性食品」に多く含まれています。

2.食事の回数を増やす。
食事に時間がかかり、疲れてしまう方は１回の食事量を減らしましょう。
数回に分けて食べると摂取量が多くなります。
例）３回の食事＋間食(２～３回）
間食はりんご、バナナなどのビタミンの多い果物や、カルシウムの多いヨーグルトなどおススメです。

3.主食に栄養をプラスする。
ご飯に混ぜご飯にしたりすると、見た目も鮮やかになり栄養も食欲もupします。

食事が食べられなくなる要因は1つとは限りません。様子を見ながら、問題点を医師、管理栄養士などに聞いてみてくださいね。当苑でもお気軽にご相談下さい。