【コラム】コンロの消し忘れと作業療法③
今回は3ヶ月間更新してきました、火の消し忘れなどの行動上の問題のある認知症疑い(軽度認知障害)患者が3ヶ月の作業療法後にコンロの火の消し忘れが無くなったケースの経過を紹介致します。
経過
このように、1つの作業に集中しない作業療法を1週間に2回、自宅での宿題を1週間に2回5ヶ月間行い、以下のように経過をまとめました。
作業療法開始当初、この女性は、なぞり課題開始時、タイマーの存在を意識するものの、課題遂行中にタイマーの存在を忘れていました。
4ヶ月間の作業療法後,課題遂行中にタイマーの存在を忘れることがなくなりました。 さらに、コンロの火の消し忘れ,おつりの間違いもなくなりました。
今後の課題
外的補助手段に注意を喚起されて、受動的に行動するのではなく、1つの作業に集中しないようにした。1つの作業に集中しない方法または、能動的にアラーム(外的補助手段)に注意を向ける作業療法が有効かどうかはさらに比較検討が必要です。
引用文献
池田浩二、里村恵子:火の消し忘れが改善された認知症疑い患者の一例(A case of questionable dementia(MCI) patient who has improved forgetting to put out the fire):
日本保健科学学会誌 (15): 29. 2012年
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