なぜ水分にトロミが必要なのか

人は、水分を摂取するときに「ゴックン」と飲み込みます。飲み込んだ後には、気管のふたが閉まり、食道の入口が開き、水分が食道を通って胃に到着します。しかし、高齢者や脳卒中の後遺症などが原因で、水分が上手く飲み込めないことがあります。水分は、飲み込んだ時の流れが速いため、飲み込む力が弱いと、気管のふたが閉まる前に気管に流れてしまうことがあります。そこで、水分にトロミ剤を使用して水分の流れをゆっくりにし、安全に飲み込むことが出来るようになります。

当苑では、利用者様が安全に摂取できるように、飲み込む力に合わせて、トロミを「弱（0.5％）・中（1％）・強（2％）」の3段階に設定して提供しています。