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指先と手首の動き

 作業療法においては、物を握ったり、つまんだり、鉛筆を持つなどの指の動きを改善する練習が行われます。麻痺により動きが制限された指先を改善するには、指を動かす前に手首を少し持ち上げることが必要です。写真1では、手首がわずかに持ち上がっており、親指と人差し指がしっかりと曲がっています。一方、写真2では、麻痺により手首が下がっており、親指と人差し指が十分に曲がっていません。手首が下がると、親指と人差し指の曲げが困難になります。皆さんも、これらの写真の動きを真似してみてください。指先が曲がりにくく、しっかりと握ることが難しいと感じるでしょう。

写真1 手首が上がると親指が曲がり動きやすくなる。

 

写真2 手首が上がらないと親指の曲がりが少ない。親指の細かな動きが少ない。

 

 

 指先の動きを改善するには、手首の動きを改善することが重要です。手首を持ち上げ、握力を強化するためには、長橈側手根屈筋と短橈側手根屈筋、尺側手根屈筋の収縮が必要です。

写真3 しっかり握ると手首が上がる

 

 さらに、肘や肩の安定も指先の動きに影響を与えますし、座っている姿勢も関係してきます。従って、指先の動きを改善するためには、手首の動きや姿勢の改善が求められます。写真3のようにしっかりと握ると、手首は自然と持ち上がり、曲がることがわかります。指先の細かな動きが苦手な方は、手首が持ち上がっている(曲がっている)角度を確認することが大切です。
 手首の動きが不十分だと親指の細かな動きの改善が不十分になります。

 

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