視覚の注意の向く範囲
認知症の方で注意の向く範囲が狭くなる方は珍しくありません。
写真1は、ブロック課題に取り組まれている場面になります。お手本を課題の近くに置くことで注意の向く範囲は狭くなります。
この課題ができるようになると、注意の向く範囲を広げるために、徐々にお手本を課題から離れた位置に置きます(写真2) 。
また、認知症の方は視覚の注意の向く方向を右から左へ、上から下へ変えるスピードは低下します。
ブロック課題の中で、左側のお手本を見て、右側のブロックを並べ、視覚の注意の向く方向を左右に何度も変えることで、注意の向く範囲の維持を目指します。ブロック課題は注意の向く方向を変える(注意の切り替え)の訓練にもなります。
写真1、お手本を課題の近くに置いてブロックを並べている場面
写真2、お手本を課題から離して置いてブロックを並べている場面
認知症が進行しますと集中力も低下し、できない日常生活の活動が増えます。
集中力維持のために、何らかの課題に取り組む必要があります。
課題はブロック課題に限りません。ご本人が関心の持てる課題はさまざまです。
認知症の方は周囲への関心や意欲が低下するため、周囲の方との会話をして、他者に注意を向けることも視覚の注意を向ける機会になります。
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