【通所リハビリ】 トレッドミルの導入とその効果 ―SportsArt T635A-
はじめに
当施設では、利用者様の身体機能の維持・向上を目的に、
“SportsArt社製トレッドミル T635A”(ロングハンドレール仕様)を導入しています。

高齢者や身体機能が低下した方でも安心して使用できるこのマシンは、
“安全性・機能性・効果”の三拍子が揃ったリハビリ機器として、現場で高く評価されています。
マシンの特徴と安全性
特にロングハンドレール仕様は、歩行中の安定性を高め、転倒リスクを大幅に軽減します。
握りやすく、体幹の弱い方でも安心して歩行訓練に取り組める設計です。
リハビリへの活用方法
1. 歩行能力の改善
初期速度が0.8km/hと非常に低速からスタートできるため、
歩行に不安がある方でも無理なく開始可能。
- 特にパーキンソニズム(小刻み歩行、動作緩慢さ)がある方でも
- 使用することができています。
- 傾斜機能を活用することで、下肢筋力や心肺機能の強化にもつながります。
2. バランス・体幹トレーニング
- 両手でハンドレールを保持しながら歩行することで、
- 体幹の安定性や姿勢保持能力の向上が期待できます。
3. 持久力・自立支援
- 徐々に速度や時間を延ばすことで、持久力や歩行距離の改善。
- 日常生活での活動範囲が広がります。
科学的エビデンス
複数の研究により、トレッドミル歩行訓練は以下のような効果があると報告されています:
- “脳卒中後の歩行能力改善”(Langhorne et al., 2011)
- “パーキンソン病患者の歩行速度・歩幅の向上”(Mirelman et al., 2013)
- “高齢者の転倒予防とバランス能力向上”(Sherrington et al., 2019)
また、ロングハンドレールの使用は、
心理的安心感を高め、運動継続率の向上にもつながります。
成功事例紹介
ケース①:80代女性・脳梗塞後の歩行訓練
脳梗塞の後遺症で歩行が不安定だったAさん。
T635Aを使った週2回の歩行訓練を3ヶ月継続した結果、
“歩行速度が1.2倍に向上”し、屋外での散歩が可能になりました。
本人からは「外に出るのが怖くなくなった」と笑顔で語っていただきました。
ケース②:70代男性・パーキンソン病
Bさんは歩幅が狭く、転倒の不安が強かった方ですが、
トレッドミルでの訓練を通じて、
“歩幅が平均9cm広がり、歩行時のふらつきが減少”。
現在では、通所フロアも自立で歩行できています。
ケース③:70代女性・変形性膝関節症
膝の痛みで歩行距離が短かったCさんは、傾斜をつけたトレッドミルでの低負荷トレーニングを継続。
“膝への負担を抑えながら”筋力を強化し、買い物や家事への参加頻度が増加しました。
T635Aの床面はアスファルトや通常のリハビリフロアの床よりも弾力性があり、
“膝への負担を軽減”できているようです。
スタッフの声
「個別の能力に合わせて細かく設定できるので、リハビリの質が格段に上がりました」
「安全性が高く、見守りの負担も軽減され、利用者様も安心して取り組めています」
「運動後の達成感が利用者様の表情に表れていて、モチベーション維持にもつながっています」
まとめ
SportsArt T635Aは、通所リハビリテーションにおいて、
“安全・効果・継続性”を兼ね備えた理想的な歩行訓練マシンです。
“様々な歩行の問題点”を克服するためにも実施を勧めています。
ロングハンドレール仕様により、より多くの方が安心して運動に取り組める環境が整い、
身体機能の改善だけでなく、“生活の質(QOL)”の向上にも貢献しています。
交通アクセス情報
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