【2025年10月】マルチ周波数体組成計「MC-780A-N」での測定結果報告【通所リハビリテーション】
コスモス苑通所リハビリテーションでは、
利用者の皆さまの健康状態をより正確に把握し、
個別のリハビリ計画に活かすために、
タニタ製のマルチ周波数体組成計「MC-780A-N」での
“2ヶ月ごとの定期測定”を実施しています。
今回は、利用者様の10月測定結果を元に、その活用方法をお伝えしていきます。
🧠なぜ体組成測定が重要なのか?
高齢者の健康管理では、体重やBMIだけでは見えない
「筋肉量」
「体脂肪率」
「基礎代謝量」
「内臓脂肪レベル」などの情報が非常に重要です。
特に、以下のような状態の予防・改善に役立ちます
- サルコペニア(加齢による筋肉量の減少)
- フレイル(虚弱状態)
- ロコモティブシンドローム(運動器の障害による移動能力の低下)
MC-780A-Nは、
立位での測定が可能なプロフェッショナル向け体組成計で、
わずか数十秒で全身の詳細なデータを取得でき、
プリントアウトしてお渡しすることができます。
📝測定の流れと様子
測定は、リハビリ開始前のウォーミングアップの一環として行います。
- 利用者様には靴下を脱いでいただき、足部電極に乗っていただきます。
- 両手でグリップ型の電極を握っていただき、全身のインピーダンス(電気抵抗)を測定。
- 測定結果は即座にプリントアウトされ、療法士がわかりやすくフィードバックしています。
利用者様がMC-780A-Nに乗って測定している様子
測定結果をスタッフと一緒に確認している様子
📊測定できる主な項目
| 測定項目 | 内容と活用例 |
|---|---|
| 体重 | 基本的な体格の把握 |
| 体脂肪率・脂肪量 | 生活習慣病予防、栄養指導に活用 |
| 筋肉量(部位別) | 下肢・上肢・体幹の筋力評価、左右差の確認 |
| 骨格筋量指数(SMI) | サルコペニアの指標。男性7.0以上、女性5.7以上が目標 |
| 体水分量 | 脱水や浮腫の確認 |
| タンパク質量 | 栄養状態の評価 |
| 推定骨量 | 骨粗しょう症のリスク把握 |
| 基礎代謝量 | 食事・運動指導の参考に |
| 内臓脂肪レベル | メタボリック症候群の予防に活用 |
📈測定結果の蓄積とグラフ表示
MC-780A-Nでは、測定を複数回行うことで、過去のデータが利用者様ごとに蓄積され、
結果用紙に棒グラフとして表示されます。
今回はA様の測定データをもとにお伝えします。
先ず体重、体脂肪、筋肉量の推移からです。
利用者様の体組成の変化を視覚的に確認することができ、
リハビリの成果や生活習慣の改善状況を一目で把握できます。
A様は日々のリハビリテーションや自主訓練で
筋肉量の維持が長期的に出来ていることが分かります。
リハビリテーション開始時から80代であった為、驚異的な結果だと思います。
A様はリハビリテーションを行い、膝関節痛の軽減を目指しています。
体重が高止まりしており、改善が必要な状況です。
運動量は自主訓練メニューを確認してみても、十分な量であった為、
食生活を中心に確認、生活指導を行いました。
間食が多いとのことで、そのメニューの提案をさせて頂きました。
定期的な測定も11回目でデータが蓄積してきました。
以前の状態から比較するためにも、長期的に測定することが必要で
その都度、推移についての説明や、生活改善についての指導を行っています。
・全身チェック:体重、体脂肪以外にも推定骨量も測定可能。全身イラストで視覚的に理解できます。
・部位別筋肉量:利用者様ごとの弱点になっている部位に対してプログラムを作成します。
・部位別体脂肪率:食事指導や運動療法の成果を詳細な評価から確認ができます。
・BMI・基礎代謝量:特に体型を維持、変えたい方に向けて説明をしています。
このようなグラフ表示は、利用者様だけでなくご家族や医療関係者にも分かりやすく、
“見える化”された健康管理として非常に有効です。
定期的な測定は生活を見つめ直す”きっかけ”となり、
リハビリテーションの結果にも影響している印象があります。
これからも通所リハビリテーションでは
利用者様の健康状態をより正確に把握し、
個別のリハビリ計画に活かすため、
“2ヶ月ごとの定期測定”を実施していきます。
交通アクセス情報
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