入所棟ご利用者様のリハビリテーションのご紹介

合言葉は毎日がリハビリテーションです!

入所時に医師、理学療法士・作業療法士や言語聴覚士、看護師、介護士がチームとなり身体機能や日常生活の状況を丁寧に評価。利用者様とご家族のご要望をしっかりと伺い、最適なリハビリ計画を立てます。定期的な見直しと柔軟な調整でその時々の状態に合わせたプログラムを実施します。

コスモス苑入所棟では新しく入所された全ての方に対し1日約20分間のリハビリテーションを毎日連続で90日間実施します。長期入所の方はその後も週3回のリハビリテーションを実施しています。

実際の様子をご紹介します

初日評価の様子

A様 入所当日に療法士による身体機能、認知機能を評価

  1. 関節の状態を確認

    手や足などの関節を動かして、異常がないか確認します。
    関節が動かなくなることで日常生活に支障をきたしてしまう危険があります。

    関節の状態を確認
  2. 筋力の程度を確認

    筋肉の部位ごとに、筋力低下の有無を確認します。
    また、痛みや痺れなど身体の異常がないか確認もできます。
    運動方向に対して、療法士が抵抗をかけながら筋力を確かめます。

    筋力の程度を確認
  3. 基本動作の確認

    寝返り・起き上がり・立ち上がり・歩行など基本的動作の確認を行います。
    この際に、動作の介助量を確認します。

    基本動作の確認1
    基本動作の確認2
  4. バランス力の評価

    検査法:BBS実施
    バランス能力を評価する検査です。
    立ち上がりや立位保持、片脚立ちなどの項目を通じて安全に行えているか評価します。

    ※検査項目の一部です。床のペンを取る検査です。

    バランス力の評価
  5. 認知機能の評価

    検査法:MMSE実施
    認知機能の評価を簡易的に行える検査です。
    30点満点の検査で11項目の質問で短時間で認知機能の測定ができます。
    質問内容は、日にち・場所の確認や物の名前、書字などの項目があります。

    認知機能の評価

リハビリプログラムの様子

A様 入所2日目より早速リハビリテーションの開始です

●A様の状態
入院生活で活動が減少してしまったことにより、筋力の低下がみまれました。
寝返りや座位は問題ありませんが、立ち上がりは支持物が必要です。
歩行は、歩幅が狭く、足の上りも低い様子です。
バランスの検査も、転倒のリスクがある結果であったため、歩行は見守り対応です。

  1. 四肢・体幹の筋力訓練

    ・マシントレーニング
    ニューステップやエアロバイクなどを使用して有酸素運動を行います。
    座って行えるため、高齢の方でも安全に行うことができます。

    マシントレーニング

    ・筋力訓練
    プラットホームで横になった状態で、徒手的に筋力訓練を行います。
    セラピストが利用者様の筋力に合わせて抵抗をかけることができます。

    筋力訓練
  2. バランスの強化練習

    つま先上げや踵上げの運動や片脚立位、タンデム(左右のつま先と踵を付けて姿勢を保つこと)行い、バランスの強化を行っています。

    ・片脚立位

    片脚立位

    ・つま先・踵上げ

    つま先・踵上げ1
    つま先・踵上げ2

    ・タンデム

    タンデム
  3. 歩行訓練

    ・応用歩行訓練
    平行棒内で横歩きや後ろ歩きで歩く練習を行います。

    応用歩行訓練1
    応用歩行訓練2

    ・屋内歩行訓練
    フロア内で歩く練習をします。
    歩く時に、姿勢や歩幅を意識して頂けるように声掛けしながら行います。
    利用者様によっては補助具(杖・シルバーカーなど)の選定や使い方などを指導します。

    屋内歩行訓練

B様 リハビリテーションの様子

●B様の状態
入所時、左麻痺により関節可動域制限・筋力低下・バランス能力の低下のため車椅子で過ごされています。
立ち上がりは支持物があれば可能です。
歩行は、サークル歩行器を用いて一部介助レベルですが膝折れが多く見られました。

  1. 四肢・体幹の筋力訓練

    ・筋力訓練
    車椅子上で、徒手的に筋力訓練を行います。
    セラピストが利用者様の筋力に合わせて抵抗をかける事ができます。

    筋力訓練

    ・立ち上がり訓練
    平行棒を使用して立ち上がりの練習を行っています。
    前傾姿勢を促しながら、立ち上がりやすい方法を指導しています。
    また、立ち上がることで下肢筋力の強化を行っています。

    立ち上がり訓練
  2. 屋内歩行訓練

    ・杖歩行の訓練
    歩行訓練は、平行棒内歩行から始めて徐々に歩く動作に慣れて頂きます。
    現在は、4点杖を使用して行っています。
    杖と足の出す順番を指導したり、重心をどのようにとっていくのかを反復的に練習しています。
    今では、少しずつ介助する力も軽減して行えるようになってきています。

    杖歩行の訓練
  3. 階段昇降訓練

    階段の昇り降りの練習をします。
    姿勢や歩幅を意識して頂けるように声掛けしながら行います。
    自宅の環境に合わせて、手すりを両手もしくは片手で練習します。
    また、段差も低段と高段の二種類があるため、必要に合わせて練習しています。
    麻痺や痛みのある方には足の出し方などの指導をします。

    階段昇降訓練

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