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【特集・排泄支援】#4 オムツから布パンツへ 「ここはリハビリ施設」ー職員の誇りが導く排泄支援

入所当初は車椅子、テープ式オムツ、そして介護拒否…。

3ヶ月後ひとりで歩いてトイレへ行く姿を誰が想像するでしょうか。この誰も想像し得ないことをコスモス苑の介護職員たちは実現してきました。「どうしたらできるようになるか」を考え抜き、今日も挑戦を重ねていきます。

 

夜間を恐れず、希望に変える〈夜間の挑戦〉

 

夜間に覚醒すれば「危ない」ととらえず「排泄のサイン」と見る。

「危険」と片付けてしまえば、オムツの中にする生活に戻ってしまうでしょう。けれどもここの職員は「覚醒=排泄のサイン」ととらえます。覚醒しやすい時間を把握して共有し、その少し前に声をかけてトイレ誘導する。

独歩で歩き出しても「転倒リスク」ではなく「リハビリ効果が出てきている」ととらえます。もっとリハビリがすすめばもっと安全に歩けるようになる。

その前向きな視点があるからこそ、職員は声をかけ、誘導し、支援を重ねていきます。

 

小さな積み重ねを決して諦めない〈日中の積み重ね〉

 

日中も同じです。パッドが濡れていなければトイレに誘導する。地道に繰り返すことで「排泄行為はトイレでするもの」という習慣を呼び戻していきます。

多忙な介護現場でよくある「オムツを当てているから大丈夫」という言葉は、私たちの職員からは聞こえてきません。ここはリハビリ施設――そのプライドが、職員一人ひとりの心に根づいているからです。

 

職員を突き動かすもの

 

このプライドは、一朝一夕にできたものではありません。

「オムツから布パンツに戻れた」「歩けるようになった」――そうした成功体験の積み重ねが、職員を成長させ、誇りを育ててきました。

そして今、その誇りは新たな挑戦を突き動かしています。

 

私の誇り

 

私は、この職員たちを心から誇りに思います。

利用者の“できる可能性”を信じ続ける強さ。諦めず寄り添う姿勢。誰かの生活を取り戻すために汗を流す姿。

それはただの介護ではなく、人生を支える大きな仕事であり、私たちの施設が胸を張れる理由そのものです。

 

私はこの施設の介護・看護・リハビリに携わる職員の専門職としての成長と人としての成長を静かに、ずっと見守っていきたいと思っています。

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