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体幹の上部を強化する方法

今回は体幹の上部を強化する方法を紹介いたします。

以前、骨盤周囲筋(体幹下部)の鍛え方を紹介しましたが、体幹の上部も下部も歩き方に影響があります。

歩き方に問題が生じると転倒に繋がることがあります。

 

この方は耳より後ろに上腕を挙げることができます。

腕の付け根の筋力が弱いと、腕を耳の後ろまで挙上できません。

写真1、の方は腕の付け根の筋肉の中でも脊柱付近の筋力が保たれているので、耳の後ろまで腕を持ち上げることができています。

写真1、脊柱の周りの筋肉がよく働いているため、セーターの背中の中心部分はしわが寄っています。

 

腕を耳より後ろにすることで、脊柱の周りの筋肉(菱形筋)を鍛えることになります。

 

 

 

写真2、腕を下ろした状態で、腕がやや体幹の後ろに位置しています。

猫背にならず、自然に胸が張れています。

 

 

 

 

写真3、靴の裏面の踵部分がすり減っている状態です。歩行の際、つま先を挙げて踵から着地しているとこのように靴底がすり減ります。

 

 

 

写真4、腕を上げて、腕は耳の後ろには到達していない状態になります。

  腕を耳の後ろまで上げられない方(写真4)は、肩の後ろと脊柱周囲の筋力が弱くなっています。

 

 

写真5、腕は真横に位置し、首がやや下向きに傾いています。

背すじを伸ばす(胸を張る)ことが少なくなると写真5、のように腕は体幹の真横や前方に位置することになります。

言い換えれば、背部の筋肉の収縮が少ない状態です。

 

写真6、前かがみで歩いていると、この写真のように靴底のかかと部分が大きくすり減っています。かかとを床にすり足傾向で歩くと、このような靴底になります。

 肩の後ろや背部の筋肉の収縮が少ないと、姿勢が前傾し、すり足傾向になり、つまづきが生じてきます。

 そのため、前傾を強めないため、両手でバンザイをして(写真7)、その後、できるだけ前腕を耳の後ろにに近づけて肘を曲げます(写真8)。

               写真7、両手でバンザイ

 写真8のように、できるだけ前腕を後方にしながら両腕を下ろすと、肩の後方や背部の筋肉を収縮することになります。

 

 

 

 

           写真8、両手を下に降ろした状態(耳の後ろに近づける)

 

 両手を下に降ろした状態では、腕を耳に近づけたままで5~10秒間静止することで、背部を持続的に緊張させます。

 

  写真9、両手で荷物を持った状態(腹部と背部の両方に力が入っている状態)

 両手で物を持つ場合、腹部と背部の両方の筋肉を緊張させている状態になります。これは、腹部と背部の筋を同時に鍛えることになります。

 作業療法では体幹筋が低緊張の子供(発達障がい児など)から大人までの体幹の筋力(筋緊張)を高めて、姿勢を改善し、手の動きを改善に導く方法があります。

 手を動かしやすくするために、姿勢を改善する必要があります。

 

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