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【特集・排泄支援】#3 特注おむつが必要と思っていた私が驚いた、職員の見立て

Aさんが入所される前、私は正直、こう思っていました。

「体重約110キロ、入院中もオムツ使用で車椅子移動。これは特注サイズのおむつを準備しなければいけないな」と。

それが、当たり前の対応だと、私自身が“思い込んでいた”のです。

でも、実際にAさんの支援を始めた職員は、全く違う視点で向き合っていました。

ご本人の疾患、精神症状、認知機能、表情や反応、姿勢、足の動き…ほんのわずかな変化を丁寧に読み取り、「この方は、トイレまで歩いて排泄ができる」と、しっかり見立てていたのです。

ピックアップ歩行器を活用して動線を整え、日中は見守りのもとでトイレ歩行を実現。

Aさんは今、自分の足でトイレまで歩き、排泄できるようになりました。

この場面を見たとき、「すごいなぁ」と私は心から感動しました。

 

目の前の“できる力”を信じて、引き出していく。職員の意識と技術が確かに高まっているのを感じました。

 

そして何より、その変化をご本人自身が一番喜んでおられました。

 

「まだ1人じゃ歩けないけど、いつか自分で歩けるようになりたいな。

でもね、ここに来て9キロも体重が減ったの!

ご飯は毎日おいしく食べてるのに。それが不思議で!

でもいいででしょう!毎回お腹いっぱい全部たべてるのにやせられたのよ。

あと少しで100キロ切れる。それが今の目標。

そうしたら、もっと歩きやすくなるかもしれない。

病院ではトイレの目の前の部屋だったから、あとちょっと歩ければトイレに行けるのに…っていつも思ってた。

だから今、自分でトイレに行けるようになって、本当にうれしい

 

この言葉を聞いて、「ああ、私は大切なことを見落としていたかもしれない」と思いました。

 

排泄支援加算Ⅲの取り組みは、ただの加算取得ではありません。

“人の力を信じて寄り添うケア”を、どれだけ真剣に積み重ねられるか。その姿勢こそが、現場の誇りであり、私たちの専門性だと、改めて教えてもらいました。

 

私は今、この職場で、こんなケアを実現できる仲間とともに働けることをとても誇らしい気持ちでいます。

 

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