お知らせ・活動内容

食事動作訓練の紹介

今回は、食事動作訓練についてご紹介したいと思います。

高齢者が自宅で生活するうえで、食事や排泄が自立できるかどうかは、ご家族にとって介護の負担は大きく変わります。

一般的に食事は1日3回にプラス水分摂取、1回の食事量の少ない方は捕食(おやつ)、持病を持っている方は内服薬の服用が必要になります。

身体・認知機能が保たれていれば、自己管理が可能ですが、上肢機能や嚥下(飲み込み)、残存歯の問題により食形態の変更、スプーンやフオーク、自助具の使用が必要となります。

 

当苑では、スプーンを使用している方が多いので、スプーンでの食事を例にさせていただきます。

スプーンを使用し食事をする時、以下のような動作と関連するものがあります。


 

療法士による、徒手療法(関節可動域訓練や筋力強化訓練)に加え、治療体操を実施しています。

 

・棒体操では、上記の動作を意識しながら、肩の上下・肘の屈伸・手関節屈伸・回内外を促します。

ペグつまみの実施。母指・示指・中指でつまみ、スプーン把持、操作する動作に繋がります。

お手玉をつかむ訓練。口元へ運ぶ動作に繋がります。

 

その他にも、決まった時間に食事を提供し、生活リズムを整え、時間の意識ができるようになります。

また、食事を定時に摂取することにより薬の飲み忘れを予防し、薬の効果も作用しやすくなります。

食事場面は家族とのコミュニケーションを図ることによって、楽しみも生まれます。

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