歩行周期について~初期接地から荷重応答期にかけて~
今回は、歩行時の筋活動についてお話しします。
歩行には「歩行周期」というものが存在しています。立脚期(足が地面につき体を支えている時期)と遊脚期(片方の足を前に振り出す時期)を繰り返しながら歩行をしています。
歩行周期を知ることで、必要な筋肉を効率よく鍛えることができ、エネルギー効率の良い歩行を行うことができます。
引用元:歩行分析が苦手な人のための歩行分析|こまつ ようすけ|リハビリ・介護の教科書クリエイター (note.com)
今回は、立脚期の中のIC(足接地)とLR(荷重応答期)についてお話ししたいと思います。
IC(足接地)とは、足が着いた瞬間のことで、その後に続くLRに向け衝撃吸収の準備をしています。衝撃を吸収するためには各関節の動きが重要になります。
・ICにおける股関節の動き
股関節は20°程度屈曲位をとっており、主な筋活動としては大殿筋や股関節伸筋として大内転筋・半腱・半膜様筋、大腿二頭筋長頭の遠心性収縮が認められています。
・ICにおける膝関節の動き
膝関節はほぼ伸展位であり、主な筋活動として大腿四頭筋やハムストリングスも活動しています。
・ICにおける足関節の動き
足関節は背屈・底屈中間位をとっており、主な筋活動として前脛骨筋や長趾伸筋、長母趾伸筋が活動します。
LR(荷重応答期)とは、足が付いた瞬間から対側の下肢が床から離れるまでを指し、前方への推進力を維持しながら、足接地後の衝撃を吸収することです。
股関節は20°程度屈曲位をとっており、主な筋活動は股関節伸筋群(大殿筋、ハムストリングスなど)、股関節外転筋群(中殿筋、大腿筋膜張筋など)
・LRにおける膝関節の動き
膝関節は15°程度屈曲しており、主な筋活動として大腿四頭筋の遠心性収縮がみられています。
・LRにおける足関節の動き
足関節は5°底屈位になっており、主な筋活動として前脛骨筋の遠心性収縮が見られています。また、衝撃吸収の終わりにヒラメ筋や腓腹筋が硬いの前方への動きを制御するために活動します。
各筋力の鍛え方については以前のブログに載せているので参考にしていただけたらと思います!!
https://kaigo-cosmos.jp/activity/blog/2023/11/30/32960←大腿四頭筋編
https://kaigo-cosmos.jp/activity/blog/2023/11/19/32912←中殿筋編
https://kaigo-cosmos.jp/activity/blog/2024/03/16/33485 ←前脛骨筋編
参考資料
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